2005年1月27日,産経新聞(東京版) 上の太字の発言部分を「悪魔の鏡」に映して見ました。 「政治家ってのは不思議なものでね、首都大学東京も含めてだけどね、改 革をぶち上げている政治家ほど『新しい』ものが好きなんだ。選挙の時に訴え る題材がないことを政治家はみんないやがるからね。有権者ってのは改革とい う言葉が好きなんですよ。しかしだね、本当は改革の中身じゃあなくって、 『新しい』ってのが物事の本質なんですよ。中身なんてどうでもいいんだ。 期待という評価を受けるにはこれしかないんでね。しかし、やっぱり成功したいけ ど、教育はそんなにすぐに結果はでないから、どうなってもかまわないん だけどね。とにかく、大きな声ではっきり『新しい』と言えばいいんだな。」
2005年2月10日,産経新聞(東京版) 上の太字の発言部分を「悪魔の鏡」に映して見ました。 「僕は東京から日本を変えると偉そうなことを言いましたが、今のところ 結構計画通りに進んでいるんでまんざらでもないんですよ。 東京というのは、びっくりするくらい集中集積があって、本当は醜くって大嫌い なんだけど、僕は一応都知事だしね。 東京都にある4つの大学を首都大学東京で活用しない手はないと思って、まあ、ご存知の ようにいろいろと手を入れてみたわけですな。 (首都大学東京では)思い切って産学協同だけを メインにやっていきたい。これに関係ない部分は、バッサリと削減しますよ。 発足してからすぐとは言わないが、ドイツが昔やったバウハウス (世界最初のデザイン学校)のようなものを作ってもらいたいと思っています。 コンテポラリーアートなんていうのは、一種のゲテモノですよ。 ゲテモノは大嫌いなんだ。 でもまあ、ヒンターランドというのは芸術の世界にもありますからね。 そこから何かが出てくる可能性もあるわけだ。 「現代のバウハウスのようなものを今度の大学で作ってほしい」なんて 言っちゃうんですが、本当は自分でも何のことかよく分からないんだね、これが。 「都市教養」だって、わけがわかんないけど、僕が作れと言ったらできちゃった でしょ。私が知事をやめたら教授ぐらいになりますよ 高橋君と西澤君に頼んで主任教授にしてもらって、任期は無しだ。 業績審査なんてパスしてしまうんだよ。あんなの掛け声だけだからね。 「ファシズム実践論」とか「日の丸教育論」とかやりたい授業はいろいろあるん だ。これで、僕の「太陽の季節」以来の 「アカデミズム・コンプレックス」がやっと晴れるというものだ。」 |