平成16年度東京都立の大学における傾斜的配分研究費第一次審査指針


平成16年度東京都立の大学における傾斜的配分研究費第一次審査指針


1 (目的)
各大学・学部における研究課題の第一次審査は、新大学の理念を踏まえ傾斜的配分 研究費の趣旨に適した研究課題を推薦するため、この審査指針によるものとする。

2 (研究区分ごとの観点)
  研究区分ごとの研究課題審査の観点は以下のとおりとする。
(1) 特定重点研究
・都市に関する研究領域、社会的要請の強い研究領域で、機動的かつ重点的に研 究推進を図る研究であること。
(2) 学際的研究
・既存の学問体系にとらわれず、創造的、革新的、学際的学問領域を創成する研 究であること。
・学際的研究チームの構成は、学科間、学部間、都立の大学間の組み合わせとす る。
(3) 若手奨励研究
・若手研究者が原則として1人で行う研究で、将来の発展性が期待できる萌芽的 又は最先端分野の特色ある研究であること。
・研究の独創性、当該学問分野への貢献度を考慮すること。
・本研究費の採択を受けた後、1年ないし2年以内に科学研究費補助金等の申請 を予定していること。
(4) 外部資金獲得に向けた研究
・企業等からの外部資金の獲得奨励のため、外部資金研究費等を獲得できる研究 であること。
・これまでの外部資金獲得の実績だけでなく、今後の獲得の可能性を考慮した研 究であること。
・申請書に今後の外部資金獲得の予定を明記すること。(未定の場合は、提携予定 企業等を記入する。)
(5) 知的財産取得、地場のベンチャー企業創出に向けた研究
・知的財産の取得や地場のベンチャー企業創出に相応しい研究活動を奨励するた め、知的財産の大学帰属を促進する研究や大学発ベンチャーを目指す研究である こと。
・知的財産の登録申請予定時期、または、大学発ベンチャーを創出する目途を明 示するものであること。
(6)上記以外で新大学の理念に合致した研究。(基礎研究を含む。)

3 (研究目的・研究計画の妥当性)
   以下の観点から研究目的・研究計画の妥当性に考慮した審査を行う。
 ・具体的かつ明確な研究目的が設定されているか。
 ・研究成果が当該研究分野及び関連研究分野の進展に貢献することが期待できるか。
 ・研究計画が十分に練られており、計画期間内に研究目的が達成できる適切な計画と なっているか。
 ・平成15年度までに受けた研究奨励費の研究経過・研究成果等は期待どおりのもの であったか、また、その成果は研究計画に十分活かされているか。

4 (研究遂行能力、研究組織及び研究費の妥当性)
  以下の観点から研究遂行能力、研究組織及び研究費の妥当性に考慮した審査を行う。  ・研究者の研究業績及び研究意欲から判断し、研究計画を遂行し、所期の研究成果を 挙げることが期待できるか。
 ・研究計画の推進に十分貢献できる研究組織となっているか。
 ・研究費の内容は、妥当で有効に使用されることが期待できるか。また、購入を計画 している設備備品は、研究計画上必要不可欠なものか。

5 (審査評点等)
第一次審査機関は、上記2から4までの評定要素に着目しつつ、総合的な判断の上、 採択希望の各研究課題について、優先順位を必ず付けるとともに、第一次審査機関の 講評を付け、本部長に提出する。(順位を付さないものは受理しない。)

6 (審査目途額)
大学管理本部長が学長・学部長・研究科長に別に示す額の範囲内で研究課題を取りまと める。