西川です。
８月９日に、「求める会」有志が呼びかけ人となって 緊急意見表明「新大学発足は１年延期を」を発表いたしました。

その後、「声明の趣旨には賛成だが、仮に新大学発足が延期となった場合、入試はど うなるのか？」　あるいは、「特に、修士課程修了予定の院生にとっては、来春の博 士課程進学は切実な問題なので、入試中止は困る」といった指摘をいただきました。

同じような感想をお持ちの方は多いのではないかと思いまして、皆様にメールを差し 上げる次第です。

この件につきましては、事前に文科省に照会してありまして、 もし９月、１１月に設置認可がおりなかった場合には、東京都にその意思がありさえ すれば現行大学での入試を行なうことができる、との回答を得ています。

すでに９月の大学院入試は行なえなくなってしまっている現在、 準備不足が誰の目にも明らかな新大学の来年開学は少しでも早く断念し、 現行大学で入試を行なう体制を整えることこそが、在学生や受験生に対し、また社会 に対して責任を果たしうる姿勢かと思います。

拙速で新大学発足に突き進んでしまった場合に予想される種々の混乱は、理事長予定 者や学長予定者など新大学の責任者が収拾できない深刻なものになる恐れが否定でき ません。
また、このままの開学では在籍学生・院生の学習権に重大な被害が生じることは、い まや確実であると言わざるを得ません。
これらの問題点を指摘して開学の延期を訴え、まともな協議体制のもとでの改革案再 検討を要望することは、事態を熟視しうる現大学の教員の義務であるとの思いから、 「緊急意見表明」は出されました。

「開かれた大学改革を求める会」の多くの皆様の、ご理解とご賛同をいただけますな ら幸いです。意見表明本文は以下のサイトをご覧ください。

HTML版：
http://www.geocities.jp/hirakareta_daigakukaikaku/2004-08-09-seimei.html
pdf版
http://www.geocities.jp/hirakareta_daigakukaikaku/2004-08-09-seimei.pdf
「開かれた大学改革を求める会」サイト
http://www.geocities.jp/hirakareta_daigakukaikaku/

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西川直子