■文教委員会の記録 平成15年 9月29日 第13号 東京都議会文教委員会速記録第十三号 平成十五年九月二十九日(月曜日) 第三委員会室
〇福士委員 何か学生、かわいそうな気がしますね。随分心配しながらいらっしゃ
る方が多いんじゃないかというふうに思います。そういう意味では、余り拙速に
やるんじゃなくて、本当に大学改革そのものも少しゆっくりやってもいいんじゃ
ないかなというふうに思います。
それからもう一つ、学生たちの意見も聞きました、聞きましたというお話が再
三出ております。しかし、私の方にいろんなご意見もいっぱい来ておりまして、
その中では、九月の二十一日で声明文も来ていますね。その中では、都立新大学
設立準備作業において、学生、院生、教職員が協議過程から排除され、情報から
遮断され、意見を述べる自由、情報を伝達する自由を制約されている状況を、民
主社会で共通に承認されている意思決定手続から逸脱しているものと考え、この
事態に強い反対の意思を表明しますという声明文がネットで出ているみたいです
が、これに対してはどういうふうにお感じになられますか。
〇大村参事 今ある大学をそのまま継承しようというふうな検討を現在行ってい
るところではなく、全く新しい大学にしようというふうなことでございますので、
全く新しい大学の理念、経営理念も、あるいは教学理念も含めました新しい理念
のもとでの設計というようなことをしてございます。そういう意味で、全く新し
い大学の理念のもとに、それを設計できるメンバーでやっていこうということで、
外部の専門家、そして大学の教員で今検討しているところでございますが、さら
に今後、具体的なカリキュラムの編成の中では、新しい大学に行ったらどういう
立場になるかというふうなことを踏まえた上で、各教員の方に参加して設計して
もらおうというふうな形で進めようと考えてございます。
なお、大学院生につきましても、現在、都立の大学の大学院あるいは専門課程、
修士課程も含めまして、在学している方につきましては、新大学の大学院ができ
ても、その後も現在のカリキュラムを保障するという立場で考えてございますの
で、今の大学の学部の学生と同様に、心配には及ばないというふうに考えており
ます。