12月5日都知事定例記者会見の一部



東京FMの記者―――

新大学の発足にあたって学部のカリキュラムづくりなどに民間の河合塾の意見を取り入れられ ているということなのですけれども、知事は大学教育の分野に民間の知恵を取り入れることについてどう思われてい るか、あらためてお聞かせください。

都知事―――

全然賛成ですね。 やっぱり民間の知恵というのはずっと幅広いものがありますから、 象牙の塔にこもっている先生方が学者としてどれだけ絶対値が高いか低いかわからないけれど、 世才という点では劣る人はたくさんいますからね。 これはいずれにしろ誤報されているのは、 大学自身の理念といいましょうか、 基本的な問題については、河合塾なんかに頼んでいませんよ。 ただやっぱり象牙の塔にこもっている人は、 科をまたいだ発想力がないから、 現代社会ではすべてのものが複合的に動いているわけで、 法律を教えている人が、法律を習っている人が、 法律だけにかまけて済む問題じゃないし、経済の問題もやっぱりするわけでしょ。 そこで初めて法律なら法律の知恵なり知識が生きてくるわけだけど。 そういう学際、学部をまたいだ、 インターメジャーの発想力は率直に言って学者にはありませんよ。 だからどんどんこもってまた日本の学問というのはダイナミズムを失ってきているんでね。 いろんな人が、紙爆弾投げたりなんかやったらしいけどね。 やっぱり古いね、みんな。自分の古さを露呈しているみたいなものだ。 じゃ代案を出してもらいたい、代案を、この時代にね。 要するに反対だけじゃなしに代案を出せばいいんだ、代案を。



(都立大学短期大学教職員組合の人達から書き取ったデータを頂きました。感謝!)

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