都立大の危機 --- やさしいFAQ

XX.   今,進行中のことなど


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XX-1  署名活動に参加したいんですけど,今どこで何を やっていますか?  次へ

緊急24時間ネット署名(9月16日午前8時〜9月17日午前8時)は, 95機関の有志277名が賛同し終了。
文部科学省 大学設置・学校法人審議会宛の文書は,
「緊急要望書:首都大学東京の設置を急がす、約一年間の準備期間を確保してください」
というもの。 詳しくは,緊急要望書を参照。

形態:要請書
タイトル:<教職員・学生・院生を排除した「新大学構想」を撤回し 都立4大学の自主的・民主的改革をもとめる要請書>
提出先:東京都知事,東京都議会議長
終了しました
◎ 締切日: 2004年6月5日(第1次集約)
中間集約: 2004年7月20日
最終集約: 2004年9月10日
形態: 配布されている署名用紙に署名する
対象: 都立4大学教職員,学生,院生を含めて誰でもOK。
呼びかけ人: 東京地区大学教職員組合協議会,東京地区私立大学教職員組 合連合,全国大学高専教職員組合関東甲信越地区協議会,日本科学者会議東京支 部,全国大学院生協議会,東京都立大学・短期大学教職員組合,東京地方労働組 合評議会
署名用紙は都立大学・短期大学教職員組合事務局にもあります。
連絡先: 都大教 E-mail: dakose@t3.rim.or.jp 東京私大教連 E-mail:tsk@tfpu.or.jp
7月21日,文科省,都知事,都議会議長3者に対して 要請行動が行なわれました。要請書」には4304筆の署名 が添えられました。
この日の要請行動の概要は, 「東京私大教連」第221号(2004年7月30日) で読むことができます。

◎ 締切日: 2004年1月中旬(第2次集約)
形態: 新大学憲章
対象: 都立大教職員,学生,院生
呼びかけ人: 新大学憲章起草委員会(都立大・短大教職員組合,A・B類自 治会,体育会,サークル連合,文化部連合)
大学内で配布されている用紙に署名する。
特記事項: 直接的な新大学構想反対運動ではありませんが, (管理本部に理念を押しつけられるのではなく) 「新大学」はかくあるべきだという理念を,教員と学生の側から宣言するものです。 5000筆を目標にしています。集めた署名は、総数調べのみに使用し、管理本部や 当局には公表しません。ご協力下さい。


新大学憲章(案)
2005年に都立の4大学は新大学へと統合されるとともに、 地方独立行政法人法に基づく「公立大学法人」として新大学となろうとしている。 これまで都立の4大学はそれぞれの大学の設立理念に基づき教育・研究を進め、 その両面で大いに成果を上げ東京をはじめとした地域・社会に貢献してきた。 このたび、4大学が統合され、新大学が発足するにあたり、 4大学のよき伝統を継承し、 知の発信拠点としてのさらなる発展を目指し全大学構成員の総意に基づき、 新大学の設置理念、教育理念、研究理念、社会貢献、 大学運営等の基本理念を新大学憲章として宣言する。
[註] 本憲章における「新大学」という呼称は、正式な名称が確定し次第、 その名称に変えるものとする。

「設置理念」
 新大学は大学としての世界普遍の使命、すなわち、学術の中心として、 深く専門の学芸を教授・研究するとともに、 幅広く深い教養および総合的な判断力と豊かな人間性をもった人材を育成すること、 を目指しつつ同時に、 世界有数の大都市である東京に暮らす人々の共有の知的財産としての独自性を追 求する個性溢れる大学をめざす。
 この使命を果たすための最大の保障は、学問と思想の完全なる自由と、 すべての構成員相互の人権の尊重であり、そして、 大学の諸活動の社会への完全な公開である。
 なぜならば、社会の付託を受けて作られている大学は、時々の政治権力や既成 の権威から独立して、人間の精神と英知を未知の段階に押し上げることによって こそ、最高の学府として社会に貢献できるからである。
 そしてまた同時に、社会の直面する問題を常に自己の課題として直視し、 その本質的解決への多面的で有用な道筋を提示できる能力を有する組織体である ことが21世紀の大学の存在意義であるからである。[前文と設置理念のみの抜粋]


◎ 締切日:2004年1月24日(土)
終了しました(325研究教育機関の有志1280名の賛同署名と 共に文部科学省に提出されました)。
形態:要望書(Web利用の電子署名付き)
宛先:文部科学省(1月26日(月)提出)
対象:大学等の研究者
呼びかけ人:鬼界 彰夫氏(筑波大学)
http://poll.ac-net.org/4/ に要望書あり。

◎ 締切日:2004年1月22日(木) (第一次集約), 2004年2月15日(金) (第二次集約)
終了しました。
形態:陳情
宛先:東京都議会
対象:一般(未成年でも可,東京都以外に在住の方でも可)
呼びかけ人:都立の大学を考える都民の会
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Lounge/3113/chinjou_0312.html に「追加署名用紙」,「追加署名のおねがい」があるので,ダウンロードしてプ リントアウトし,郵送。

◎ 締切日:2004年2月7日(土曜日)
終了しました。
形態:陳情

2004年2月7日で29,781筆の署名が集まりました。
2 月10日都議会から 29,665筆が有効であるとの通知を受けました。
残念ながら提出期限を過ぎてしまってから到着した署名が395筆 ありました。
これを合計すると,集まった署名は最終的に 30,060筆となります。

宛先:東京都議会
対象:一般(未成年でも可,東京都以外に在住の方でも可)
呼びかけ人:開かれた大学改革を求める会
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Lounge/2076/hirakaretadaigaku.htmlから入っ て「陳情活動のお願いについて」(pdfファイル)と「陳情の署名のフォーム」 (pdfファイル)をダウンロードして郵送。


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XX-2  シンポジウムとか集会に参加したいんですが,今後の予定は?  次へ

「都立の大学を考える都民の会」総会+「このままでいいのか? 都立の大学」集会
日時:2004年11月14日(日)
 午後2:00〜5:00(?) 集会(開始時間が午後の2時からに変更されました。)
 午後5:00〜6:30 総会
場所:三省堂ホール(東京都新宿区西新宿4-15-3 三省堂新宿ビル内)
(新宿駅西口から徒歩15分。都営地下鉄大江戸線都庁前駅から徒歩5分)
(新宿駅から見て、都庁を過ぎて新宿中央公園を通り抜けた向こう側です。)
都民の会総会ならびに11月14日集会のご案内と呼びかけ
都立の大学を考える都民の会ニュース8号(2004年9月23日)より抜粋
 私たち「都立の大学を考える都民の会」も、昨年11月1日の結成以来 、早いもので一年が経とうとしています。皆さん、本当にお世話になりま した。つきまして、この間諸状況の様子をみるために、当初予定の3月か ら延期しておりました総会を、この1年の節目を期に、来る11月14日 (日)に開催することにしました。
 また、同日、総会にあわせて、「このままでいいのか?都立の大学」と いうテーマの集会も開催します。この集会では、12月都議会での新大学 定款論議を前に、「本当にこんな大学の設置を認めていいのか?」という 点での一致を求めて、学内の各諸団体から発言を求め、あわせて、学外の 都内・都政の各領域で起こっている諸問題についても短い報告をいただき ながら、学内の取り組みを学外から応援していくことを考えています。そ れに加えて、この間学内諸団体・個人間で、意見表明や取り組みについて 若干の「不協和」や「齟齬」が生まれているかにみえる状況に対して、都 民の立場から改めて、「立場や意見は異にしていても都立の大学の良質な 蓄積を守り、また学生・院生の権利を守るという点で一致を」との声を届 ける会にもしたいと考えています。
 みなさん、どうぞふるってご参加ください。

公立大学シンポジウム「公立大学『改革』と自治体の関与」
日時:6月26日(土)13:30〜17:00
終了しました。
会場:横浜市立大学 小会議室  (京浜急行線 金沢八景駅 下車徒歩5分)

┃ 内容:
┃  ■報告1 公立大学「改革」と自治体の役割
┃          / 細井克彦(大阪市大)
┃  ■報告2 横浜市立大学「改革」と横浜市政
┃          / 中西新太郎(横浜市立大学教員組合委員長)
┃  ■報告3 東京都立4大学統合・改組と東京都政
┃          /(交渉中)
┃  ■報告4 大阪府立大学「改革」と大阪府政
┃          / 大久保博志(大阪府立大学教職員組合委員長)
┃  ■討論: 各地の状況、など

┃ 主催 :「大学問題各界懇談会」「横浜市立大学教員組合」  


現在、東京・横浜・大阪など各地の自治体で 公立大学の「改組」「改革」が行われようとしています。 しかしその内容は、横暴とも言える行政の介入や、 公的教育の放棄など、極めて問題の多い状況になっております。 そこで、公立大学の改革と自治体の関与について検討するために、 シンポジウムを開催することにいたしました。 公立大学「改革」と自治体の役割についての報告とともに、 「改革」が進行中の東京・横浜・大阪などの各大学から報告をいただき、 議論を進めていきたいと思います。 多くの方々のご参加をお願いいたします。
メール:y−shimin@big.or.jp  
URL : http://www8.big.or.jp/~y-shimin


6月20日(日)午後1時から
(都立大「改革」問題の集い)
どうなっているの?都立の大学−教員・学生から話を聞く
およそ100名の参加があり終了しました。
○ 日時:6月20日(日)午後1時から4時頃
○ 会場:東京都立大学91年館
○ 主催:都立の大学を考える都民の会

内容:
1部 大学当局からの話を聞く
2部 教員・学生からの話を聞く

趣旨: 都立の大学をめぐる最近の状況について知りたい人たちが、さまざ まな立場の大学関係者からの話を聞ける場を設け、情報を共有できる場にし たいと思います。
(「都立の大学を考える都民の会」ホームページより)

首都圏ネット分析・検討会
「国立大学法人化1ヶ月:今,各大学で何が起こっているか.そして,その本質は何か」
日時 5月22日(土)午後1時〜7時 終了しました。
場所 東大理学部5号館403(本郷キャンパス)

場所の詳細は  http://www.u-tokyo.ac.jp/jpn/campus/map/map01/f04-j.html

【第1部】分析・検討会“法人化後の大学情勢と大学再生へ向けての課題”
I.現状分析 午後1時〜3時
 1. 大学「構造改革」の現局面
 2. 国立大学法人化後の大学財政(1)
 3. 国立大学法人化後の大学財政(2)
 4. 国立大学法人下の管理運営、経営機構
 5. 公立大学法人化動向
 6. 国公立大学法人化と私立大学
II.各大学の状況と労働問題 午後2時45分〜5時30分
 1. 各大学より報告 午後3時〜午後4時30分
  (1) 新潟大学
  (2) 北海道大学
  (3) 千葉大学
  (4) 東京大学
  (5) 名古屋大学
  (6) 東京学芸大学
  (7) 信州大学
以下の2から8までで午後4時30分〜午後6時
 2. 各大学の就業規則・労使協定の特徴
 3. 裁量労働制
 4. 事務職員
 5. 派遣職員の問題
 6. 非常勤職員(1)
 7. 非常勤職員(2)
 8. 若手研究者動向
III.大学再生へ(午後6時〜7時)
 1. 総合科学技術会議の動向
 2. 知的財産権問題をどうみるか
 3. 新たな高等教育法制を目指して
  コメント 
 4. ブックレット第三弾出版計画案

【第2部】首都圏ネット総会
 できるだけ短時間で終了させる予定です.終了後場所を替えて懇親会を予定


●日時  1月21日(水)16時20分〜
終了しました(およそ300名の参加があり,朝日新聞(2004年1月22 日)にも載りました)。
●会場  東京都立大学教養部棟120番教室
●タイトル  どこまで知ってる?都立大改革
主催:都立大学学生・院生
集会の内容  前半:学生・院生による大学改革の説明。後半:質疑応答。
特記事項:「学生発 都立大改革 学生の活動と意見」という冊子が配られ ました。
以下のアピールを採択し,目下賛同する学生・院生の 署名を集めています。期間は2月10日ごろまで。 お昼休みや4´限ごろの生協前や校門前で、記入用紙を用意して呼びかけを 行う予定。賛同者の名前は公表しない方針。

1月26日から2月8日の間に,1985名の署名を集める。
大学管理本部には,3月8日にアピール文と賛同署名者総数2152名の報告を行いま した。また都議会各会派,マスコミ各社,文部科学省大学設置・学 校法人審議会各委員にアピール文と賛同署名についての報告を行った。

所属賛同署名数
人文学部・人文科学研究科378
経済学部211
工学部・工学研究科612
法学部325
理学部・理学研究科606
社会科学,都市科学研究科,科目等履修生他20

 わたしたち東京都立大学に在籍する学生・大学院生は、入学時に約束された 学習・研究環境を大きく損ねつつある東京都による「大学改革」の進め方に対 して抗議します。
 そして東京都に対して、現在の進め方を改めるとともに、わたしたちの学習・ 研究環境の保障について直接説明を行い、またわたしたちの意見が十分に反映 された改革を行うことを求めます。


詳しくはこちらへ


●日時  2月5日(木)18時15分〜20時15分 終了しました。
●会場  慶応義塾大学三田キャンパス 東館5階プロジェクト室3
●タイトル  東京都の教育改革 都立大学問題を中心に
主催: 慶應義塾大学教職課程センター公開研究会
集会の内容  ゲスト講師;東京都立大学教授 乾彰夫氏
詳しくはこちらへ(pdfファイル)

●日時 2月10日(火)18時〜 終了しました。
●会場  新宿:角筈区民ホール   場所の詳細はこちら
●タイトル  独立行政法人化は都立の大学と都政に何をもたらすか
主催:東京都立大学・短期大学教職員組合
集会の内容
都立新大学の独立行政法人化をめぐる同行と私たちの取り組み(田代伸一副委員 長),地方独立行政法人法と独法化(都立大教職組弁護団), 都政構造改革と民営化(氏家祥夫前都庁職委員長・都立大OB), 「新しい行政経営」と独立行政法人化(進藤兵名古屋大助教授)
詳しくはこちらへ


●日時  2月14日(土)開場 12:30 開会 13:00   終了しました。
●会場  県立神奈川近代文学館JR石川町駅下車・徒歩20分、地下 鉄MM21線・元町中華街駅下車徒歩12分, 市営バス11系統(桜木町〜)または20系統(横浜〜桜木町〜) 港の見える丘公園下車徒歩2分
●タイトル  市大の解体を許すな! 横浜市大と附属2病院の存続・発展を求める市 民の集い
主催:「横浜市立大学を考える市民の会」
*講演 仮題「国立大学独法化の現況と諸問題」
  小沢弘明氏 (千葉大学教授)
*特別報告 仮題「都立大の現状」
  講演者未定(都立大学教授を予定)
 ・横浜市大「改革」の問題点 及びこれまでの「市民の会」の活動報告と *今後の運動方針発表
 ・ご来賓挨拶
 ・各団体からの発言
 ・「都立の大学を考える都民の会」より連帯の呼びかけ
 ・会場からの発言・討論
 ・アピール発表等を予定
特記事項: 横浜市立大学も,都立4大学と並んで危機的な状況にあります。 今,同じような状況にある他大学と共通の問題について話し合うこと, 連帯することが必要な段階にあります。都立大の状況説明も行われます。



● 日時  2月19日(木)
東京都議会文教委員会
特記事項: これまでに都議会に提出した2件の陳情と1件の請願の審査が2月19日の文教委 員会で行われました。
◎ 2004年2月19日の都議会文教委員会で,「開かれた大学改革を求める会」請願1件は保留, 陳情2件は不採択,「都立の大学を考える都民の会」の陳情1件も不 採択という結果に終わりました。
「都立の大学を考える都民の会」が 2004年2月19日の文教委員会の記録を公表しています。


●日時  2月28日(土)開場 15:00 開会 15:30
●会場  日比谷公会堂地下鉄丸ノ内線「霞が関駅」下車徒歩3分
●タイトル これでいいのか? 都立の大学「改革」   〜都民による都民のための大学をめざして〜
主催:「都立の大学を考える都民の会」
参加者2000人,大成功のうちに終了しました。 呼びかけ人
池上洋通(自治体問題研究所主任研究員)、金子ハルオ(東京都立大学名誉教授)、 清水誠(東京都立大学名誉教授)、中馬清福(元朝日新聞論説主幹)、 暉峻淑子(埼玉大学名誉教授)、山口昭男(岩波書店代表取締役社長)
特記事項: 今,このような集会で多くの人が集まることが極めて重要です。 以下に,「都立の大学を考える都民の会」からのメッセージの一部を載せま す。


●内容
1部 都立の大学「問題」
 * 都立の大学「改革」問題の経過報告
 * 都立の大学関係者、OBの発言
日本音楽家ユニオンオーケストラ協議会ユニオン都響による演奏
2部 東京の「改革」で起こっていること[リレートーク]

  * 任期制年俸制で東京都交響楽団の音色は維持できるのか
  * 七生養護学校で起こったこと(東京都障害児学校教職員組合)
  * 都立病院、保健所はいま(東京の保健・衛生・医療の充実を求める連絡会)
  * 都立図書館をめぐる問題(東京都庁職員労働組合教育庁支部)
  * 都立高校統廃合と「改革」のゆくえ(東京都高等学校教職員組合)
  * 東京の公立学校における教員管理(東京都教職員組合)
  * 国立大学の独立行政法人化問題
  * 横浜市立大学を考える市民の会の取り組み
  * コメント
   小森陽一氏(東京大学)
   金子 勝氏(慶應義塾大学)
   池上洋通氏(自治体問題研究所)


●日時  3月28日(日) 開場13時 13:20〜16:30 終了しました。
●会場  情報文化センターホール
東横線直通みなとみらい線・日本大 通駅(渋谷から特急で35分)下車,3番・情文センター口 0分
横浜情報文化センタービル6階,バス県庁前下車徒歩1分
●タイトル 「任期制・年俸制導入と評価制度は大学と教育をどう変えるか」
市大・都立大「改革案」,民間企業・前国公立研究所の経験,国立大学独法化の 検討,外国の大学での経験,からの報告と討論

1. 開会(13:20)
2. 講演 (13:25 - 14:25)
(1) 「大学教員任期制の法的政策的検討」 阿部泰隆(神戸大学大学院法科研究 科教授)
(2) 「成果主義賃金と大学」 永井 隆雄(AGF行動科学分析研究所所長)
3. シンポジウム (14:30-15:30)
松井通昭(横浜市立大学商学部教授)
田代伸一(東京都立科学技術大学教授)
廣渡清吾(東京大学社会科学研究所教授,前副学長,ドイツ法)
平野信之(独立行政法人研究機関研究室長)
日下部禧代子(跡見学園大学教授,前参議院議員・元文部政務次官)
福井直樹 (上智大学教授,元カリフォルニア大学教授)
4. 討論 (15:40-16:20)
5. 閉会 (16:30)

主催:「横浜市立大学問題を考える大学人の会」
共催:「横浜市立大学を考える市民の会」,「都立の大学を考える都民の会」, 「横浜市立大学教員組合」,「東京都立大学・短期大学教職員組合」

●歴史学研究会シンポジウム
終了しました。
●日時 5月8日(土)13時〜17時
●会場 早稲田大学文学部33号館(2階) 第1会議室
●タイトル 大学「改革」の歴史的位置
−私たちはこの危機にどう向き合うべきか?−

主催:歴史学研究会
 ※会員でない方も参加できます。奮ってご参加ください。
 参加費:300円(資料代として)
集会の内容
 いま、日本の大学は歴史的な転換期を迎えています。歴史学研究会では、大 学「改革」を構造的に理解するためのシンポジウムを企画しました。現在、全 国で進められている大学「改革」で一体何が起っているのでしょうか。大学 「改革」はどのような歴史的な流れの中に位置づけられるのでしょうか。今回 は、それぞれの「現場」で大学「改革」問題に取り組んでいる3名の方々に報告 をお願いしました。金丸裕一氏には、大学「改革」の「最先端」を行く立命館 大学の事例を、源川真希氏には都立大学「改革」で起っていること、そしてそ こから見える石原都政の性格を、小沢弘明氏には、国立大学法人化問題の諸相 と、大学「改革」全体を規定する大きな流れについて、それぞれご報告いただ く予定です。そして、こうした検討作業の中から、私たちはこの事態にどのよ うに向き合うべきなのか考えていきたいと思います。

報告者・題目
 金丸裕一「私大『改革』の中の立命館」
 源川真希「都立大学の統廃合から見た石原都政」
 小沢弘明「新自由主義時代の大学」
   司会:岸本美緒

(お問い合わせ)
歴史学研究会
 101−0051 千代田区神田神保町2−2 誠華ビル
 Tel: 03−3261−4985

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東京で何が起こっているのか?〜石原教育改革のいま〜
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日時:5月14日(金)開演16:30〜(開場16:00)
場所:東京都立大学 講堂小ホール(京王相模原線南大沢駅下車 徒歩5分)
発言者:斎藤貴男さん(ジャーナリスト)、村上義雄さん(ジャーナリスト)
    本橋哲也さん(都立大教員)ほか
主催:5/14集会実行委員会
連絡先:090-8053-2191 jikkoi514@yahoo.co.jp
***********************************

 強引な手法で教員の意見を無視し、学生の権利すら保障しない「都立大改革」、卒 業式に監視体制を敷き、200名近くの教員を処分した日の丸・君が代教育…。  いま石原都政は、許されるはずのない一線を越え、東京、ひいては日本社会のあり 方を大きく変えようとしています。その実態と狙いを、石原の「大学改革」の舞台、 都立大学から考えていきたいと思います。
 どなたでも参加できる会です。是非お越し下さい。

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XX-3  今後,大学管理本部はどんな予定を立てているんでしょうか?  次へ

まずは,大学管理本部のページをチェックしましょう。

● 2004年1月18日(日)14時30分〜16時
新大学の説明会  終了しました
場所 東京都庁第一本庁舎5階 大会議場
JR新宿駅西口より徒歩10分
特記事項:
(1) 今回が最後の大学説明会でした。文系と理系の教授が, なんと記念講演をしました。
文系:前田 雅英 教授(都立大学法学部長)
    演題「都市と治安対策」
理系:藤田 安彦 教授(都立科学技術大学図書館長)
    演題「未来社会をリードする科学技術」
(2) 管理本部発表の数字:参加者 295名(生徒・保護者等287名、高校教員等8名)
(3) 石原都知事が年明けに発表すると公言していた「新たな案」に関しては, 何も言及されませんでした。
説明会に関する管理本部の発表

● 2004年2月3日(火)
教学準備委員会(第5回)
特記事項:2003年10月23日以来の委員会開催。 河合塾の案に基づいた管理本部案がでました。

すべてが決定事項のように扱われ,委員会の最後では, 委員の合意には達していないとの確認が行われたにも かかわらず,管理本部はマスコミを呼んで決定事項として 説明し,4大学の事務には,決定事項として教員に資料 配布をするように促しました。2月6日の知事定例会見では, 新大学の名前を発表しました。

● 2004年2月10日(火)
就任承諾書ではない意味不明の「意思確認書」を郵送。回答期限は2月16日(月)
● 2004年2月13日(金)
第1回経営準備室運営会議
特記事項:都立大総長も出席。
● 2004年2月23日(月)
教学準備委員会(第6回)
特記事項: 西澤学長予定者の挨拶。都立大総長ならびに都立短大学長, 初めて出席。
● 2004年2月?日
学生の教育方法、学生生活のメニューの概要発表
特記事項:先送りか?
● 2004年3月4日
・Tokyo U-Club 発起人会発足
高橋宏理事予定者出席。
・ 文部科学省設置審議会
特記事項: この日に予定していた教員審査省略のための書類提出は,見送られました。
その代わりに,意思確認書を徹底して提出させるという方針(?)。

● 2004年3月4日→3月8日
Summit Talk
当初予定されていた総長,理事長予定者,管理本部長の会談はキャンセルされる。 管理本部長と総長の会談が行われ,翌日3月9日に管理本部長と学 長予定者連名の文書が配布される。
● 2004年3月12日
第3次教員公募開始。
該当のページの冒頭では, あいかわらす都立4大学廃止,新大学設置と繰り返しています。 あきれてしまいますが,違います。都立4大学統合・再編です。 こういう言葉に踊らされて「首大」にやってくる研究者がいるのでしょうか? 岩手の方からくるのかもしれません。
● 2004年3月23日
・ Summit Talk
都立4大学学長,理事長予定者,管理本部長の会談が行われた。 学長予定者は欠席。

● 2004年3月29日
・教学準備委員会(第7回)
特記事項:設置認可申請の概要,組織構成, 学部等の名称決定。
・ 教員選考委員会
・ 第2回経営準備室運営会議
議事内容:1 公立大学法人設立までのスケジュールについて 2 公立大学法人の組 織概要等について 3 運営費交付金について 4 目標・評価制度の概要につ いて 5 任期満了後の求職期間の雇用継続について
● 2004年3月30日
・ 文部科学省設置審議会
特記事項: 教員審査省略のための書類提出見送り

● 2004年4月7日
大学設置審議会へ教員審査省略のための書類提出
● 2004年4月
企業主催の大学合同説明会への参加?不参加か?
● 2004年4月16日
総長・学長会議
● 2004年4月26日
大学設置審運営委員会
● 2004年4月28日
文部科学省設置審認可申請書提出
(管理本部のページではなく)東京都のページに,概要の説明あり。
● 2004年5月10日(月)16時10分〜
新大学設立本部 教学準備会議(第一回)
悪名高き「教学準備委員会」が終了し,新たに「教学準備会議」なるものが 始まった。
委員紹介等,議題:(1) 新しい教学準備体制の立ち上げについて, (2) 大学院検討WG報告,(3) 大学院入試の募集について

● 2004年5月13日(木)16時20分〜17時50分
東京都立大学において「人事給与制度説明会」を開催
● 2004年5月17日 第1回教育課程・教務部会開催。
● 2004年5月20日(木)
第3回経営準備室運営会議
1 議会提出予定案件について,2 傾斜的配分研究費について,3 「研究員」 の目標数等について,4 教員の昇任基準について, 5 取引銀行の選定について,6 オープンユニバーシティについて, 7 ブランド・プロモーションについて,8 その他
様々な(案)が提示されたが,いったいどれが承認されたのかは不明( いままでの経緯からすると,すべて承認されたのかもしれない)。 助手の再配置の提案,オープンユニバーシティの飯田橋キャンパス構想と 数値目標など問題を含む提案が目白押し。

● 2004年5月20日
文部科学省へ提出する就任承諾書に関する書類(「就任承諾書の提出につい て」)を教員に配布
(1)教員の氏名等を記載した書類(様式3号)--- 提出期限 [1] 中間まとめ 6月4日(金), [2] 最終まとめ 6月17日(木)
(2)就任承諾書 提出期限 6月17日(木)

2004年5〜6月 文部科学省大学設置・学校法人審議会による審査(面接審査含む)
● 2004年5月26日 第1回オープンユニバーシティ準備部会開催。
● 2004年5月28日 学長予定者,学部長予定者が設置審ヒアリングに行く。
● 2004年6月7日 大学院検討部会開催。
● 2004年6月14日 第2回教学準備会議開催(15時40分〜)。

2004年7月2日:様式3号及び就任承諾書提出日

● 2004年4月以降
都内及び近県高校等への学校訪問(いつになるやら)
● 2004年6月
入学者選抜要項の発表予定(8月18日にようやく正式版が発表されました。)

2004年7月15日14時頃:設置審答申が文部科学省に提出され,首大の早期認可 は見送り。
☆ 9月に予定していた大学院入試(理系や社会学系)は延期になる。
●2004年7月9日15時30分〜18時
第4回経営準備室運営会議
定款たたき台,事務組織案などが配布される。

●2004年8月17日
午前10時〜正午:第5回経営準備室運営会議
13時30分〜:第3回教学準備会議

●2004年8月24日
設置審第2回面接審査

● 2004年8月26日(木),27日(金)11時〜16時 於:都立大の南大沢キャンパス
大学説明会 No.1
オープンキャンパスという名前ではやらないようです。現都立の4大学に 高校生を集めて,ここが「首都大学東京」になります, って言うのでしょうか? 変ですね。とっても変です。
「首都大学東京」の大学説明会

2004年9月21日14時:設置審が「首大」認可の答申を出したことが発表される。

2004年9月22日 新大学設立本部 教学準備会議(第4回)

2004年9月28日:単位バンクWG開催
今回から,初めて都立大側からの委員 (南雲人文学部長,前田法学部長,佐藤理学研究科長)が加わることになった。
【それまでは,管理本部と科学技術大学の一部の教員が作っていた。】

● 2004年10月5日 西澤潤一学長予定者,都立大訪問。
● 2004年10月8日 第7回経営準備室運営会議
● 2004年10月16日新たな大学説明会 No.2
今度の説明会は,管理本部主体ではなく,教員主体で開催されるとか。

● 2004年10月19日  Tokyo U-Clubの設立総会

2004年11月1日  「首大」新(公式?)ホームページ立ち上げ?
http://www.tmu.ac.jp になるとか?

● 2005年4月
設置審での申請が通れば,「首都大学東京」開学 (大学院は,ほぼ現都立3大学のままのいわゆる「暫定大学院」として開設される)

● 2006年4月
「首都大学東京」の「新たな構想」に基づく大学院開設予定

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XX-4  これまで出た声明や公開質問状はどれくらいある んですか?  次へ

このリストは, 一般的な抗議声明,要望,公開質問状が, 2004年9月23日現在で,134件, 総長から学生への声明や,学内での要望,質問状 が2004年9月23日現在で,14件含まれています。 このリストにもれている声明や抗議文を御存じの方は,御連絡下さい。 できるだけすみやかに追加したいと思います。 リンク切れなども教えて頂けると助かります。


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XX-5  これまで出た新聞や雑誌の記事を読みたいのですが?  次へ

図書館で新聞のバックナンバーを読むことができます(都立大学の図書館でも可)。 その他に, 都立大学独 文専攻のサイトにあるこのリストにURLが書いてあるものは,コピーして ペーストすることでブラウザで読めます(記事によっては, 短期間で公開されなくなり,リンク切れになってしまうものもあります。 すべてリンク切れのチェックをしている訳ではありませんので,ご注意)。 雑誌の場合は,自分で購入するか(都立大問題を取りあげると売り上げが 増えるという事実が定着すると,マスコミも一所懸命になります), 近くで持っている人を探すことになります。また, 市町村の図書館や国会図書館等で閲覧することもできるかもしれません。 新聞や雑誌を置いてある喫茶店というのも狙い目です。


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XX-6   このFAQ,巨大になってしまって, 以前に見た表とかがどこにあるか分からなくなってしまったんですが?  次へ

ここにあった資料は,資料集に移動しました。 「やさしい FAQ」のトップにある をクリックする形に変更しました。


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XX-7   都立大問題を語る時に出てくる用語の簡単な説明と, このFAQの中での説明へのポインタが欲しいんですが?  次へ

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XX-8   2004年1月21日に「4大学教員の声明」がでたということですが, どこで読めますか? 次へ

2004年1月21日に発表された「4大学教員の声明」は, ここで 読むことができます。2月3日締め切りで,4大学797人中451名(57%), 都立大学589人中381名(65%)の声明として出されたものです。 これに対しての質問は,I-5にあります。

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XX-9   この FAQ には, ホーカス君とポーカス博士が登場しますが,その名前の由来は?  次へ

hocuspocusという英語の単語に由来します。 この英語の単語を2つに分けて人名のように使いました。Hocus君(法課子君) とPocus博士です。
 プログレッシブ英和辞典 (第3版)は,hocuspocus を次のように説明しています。


1 (手品・呪文の)まじない言葉;奇術,手品
2 ごまかし,ぺてん
3 不必要に手のこんだ行動[言葉]

なぜこの単語注1を人名化したか,ですが:
(1) 背景:  2003年9月に, 8月1日知事発言によって大幅に大学改革の方向がねじ曲げられてしまい, この現状をなんとか多くの人達に説明しなければならない, という状況になりました。そこで,9月の下旬からFAQを作り始めたのですが, 当時は正確な情報が極めて少なく, 責任を持って質問に答えられるような状況ではなかったのです。
(2) 方針: そこで, ほぼ毎日更新することを条件にして, 質問に対しての答えには責任が持てない,と宣言してしまう ことにしました。これによって, たとえ噂話でも憶測でも積極的に取り入れながら, 間違っていたら後から直す, というある意味で「ごまかし」的(hocuspocus)なFAQを作ることにしたわけです。

いつこのFAQを公表し始めたのか,今となっては自分でも正確な日付を覚えていません。 しかし,間違っている情報,間違っている言葉使い, より正確なデータなどをFAQを読んで頂いている方々から頂き, 精一杯訂正して提供していこうという方針は貫いています。 その結果,昨日言っていたことが,今日は違うという, これもまた hocuspocus な結果になることもあります。 (突然変わってしまった情報に惑わされてしまった人もいると思います。 更新が遅れてしまっている部分もあるかと思います。 ごめんなさい。)

さまざまなルートから得た情報のどれを公表できるのか, というのは微妙な判断を必要とすることがあります。 「手のこんだ言葉」(hocuspocus)を駆使しなければ ならないかもしれません。

"HOCUSPOCUS!" というのは, 日本語の「ちちんぷいぷい」のように,もともとは魔術や奇術をかける時に 使う言葉です。"HOCUSPOCUS!" と叫んだら, すべて解決するというようなことはありません。でも, 最近の仮想現実化した映画やテレビを見ている人達は, どうも "HOCUSPOCUS!" のような言葉があって,「そのうち誰かが解決してくれる」 と期待しているのではないでしょうか? 現実の多くの問題は, 黙っていても誰も解決してくれません。 放置しておくと,とんでもない結果になります。後戻りできないような, 危機的状況に追い込まれてしまう可能性があります。 この危機を脱するためには, 今回の都立4大学の置かれている状況を,より多くの人達に知ってもらい, 行動することが必要です。 2004年2月28日の日比谷公会堂での集会を成功させるのも, 当面の一つの大きな目標です。 フランスの学者も,ドイツの学生も戦っています。 「学問の自由を守る」のも「大学の改悪を食い止める」のも, 当事者である研究者,教員,助手,学生, 大学院生の行動なしでは実現しません。

注1) hocuspocus という語自体の語源に関しては,読者の方からの投書が あり,ベンソン・ボブリック著「英訳聖書物語」柏書房,2003.P.121-122 に次のような説明が載っていることが分かった。
「ミサ文の中で最も神聖な文句『これは体である(Hoc est corpus)』---で さえ、嘲笑の的となり、軽く取り扱われた結果、ちゃちな手品を意味する 『Hocus - pocus』というスラングとなった。」
と説明がある。この説明の背景は,イギリスの宗教改革であり, カトリックの儀式等がすべて徹底的に否定され,英訳聖書のみが 権威を持つとされたあのクロムウエルの活躍した時代がある。 最も神聖な言葉を「手品師」のまじないの言葉にしてしまったという 暴力的な破壊が行われた結果が,この言葉の背後にある。偶然とはいえ, このページの存在の背後には,徹底した東京都の大学破壊がある ことになった。「<大学の自治>,<学問の自由>という高等教育の 中で最も神聖な言葉が」,将来<ちゃちな手品>を意味するように 変らないことを祈る。

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XX-10   2004年2月5日に公表された「都立大学評議会の見解と要請」はどんな意味を持っているんですか?  次へ

「東京都立大学評議会の見解と要請」は,<新大学の教育課程編成等に係る責任 と権限について: 新大学計画に関する問題点と要望>というタイトルで1月27 日付けで出されたものです。文書には記載されていませんが, まず大学管理本部長 山口一久,教学準備委員会座長 西澤潤一,新大学理事予定者 高橋 宏 各氏宛に送付されました。これは,前回の総長声明が管理本部にあらかじめ知ら させることなく公開されたという批判をふまえての行動だったわけです。 2月3日の教学準備委員会で,当然何らかの議論がなされるかと予想されていたの ですが,座長もわずかに言及しただけだったようです。
『東京新聞』(2004年2月4日)には, すでに「都立大評議会も見直し求める 都の新大学構想」というタイトルで記事 が出ています。


都の新大学構想について都立大学の幹部教授らでつくる評議会が、構想の大 幅な見直しを求める声明を都大学管理本部に提出していたことが三日、分かっ た。新大学構想に対しては、都立大の教員を中心に反発の声が相次いでいるが、 大学の最高意思決定機関である評議会が反対声明を出すのは異例。


ここで言われているように,大学の評議会は,大学の最高の意思決定機関です。 ある意味で,総長声明以上に重みを持ちます。
 さて,その内容ですが
「新大学は実質的には現大学のいわゆる改組 ・転換であるにもかかわらず、教育課程の編成等の作業が、現大学の意思決定機関であ る評議会・教授会の議を経ずに進められている。さらに教員組織がその教育責任を全う する上で障害となる様々な制度が、相変わらず現大学の意見も求められないまま具体化 されようとしている。これらが大学教員組織の権限を侵していることは明らかであり、 また新大学が大学としての教育責任を十分に果たし得ないことにつながるものとして強 く憂慮される。」という基本姿勢に立ちながら,以下の4点を主張していま す。

(1) 「単位バンク」の見直し、必修科目の設置が必要である。
(2) 新大学の教育内容・教育課程設計は現大学教員組織の責任と権限で行うことが不可 欠であり、改めて検討体制の再構築を求める。
(3) 新大学の学部と大学院は一体のものとして設計・設置するべきである。
(4) 大学管理本部がいま提案している任期制・年俸制の導入は行うべきではない。

それぞれの論点に関しては,原文を読んで頂くとして, 重要なのは これらの4点がすべて2月3日に管理本部側で出してきた案と相反する主張をしている,という点です。 つまり,都立大学の最高意思決定機関は, 2月3日の管理本部案に盛り込まれたこれらの点に関して,NO! と言った訳で す。


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XX-11   都議会や知事の会見をインターネットでも見れますか?  次へ

はい,見れます。
例えば,3月2日(火)の都議会で、大西英男議員(自民)および木村陽治議員(共産) の質疑応答に「首大」と都立大の問題が扱われています。 http://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/video2004-t1.htm で,Media Playerを使って見ることができます。(Microsoft のMedia Player は, WindowsでもMacでも使えるものがあり, http://www.gikai.metro.tokyo.jp/から, 生中継のところをたどっていけば,リンクがはってありますので, そこからもダウンロードできます。)
 ちなみに, 3月2日(火)の都議会で、 大西英男議員(自民)の質問に対する石原知事の答弁(1時間27〜28分あたりの ところ)で、都知事は再度「独文2,仏文0」という誤った数字を 繰り返して利用しています(何回抗議しても無視して,権力者が自分に有利な 誤った数字を繰り返して利用するという犯罪的行為です)。 木村陽治議員は,「新大学」問題に対して, 非常に的を得た質問をしていますが, それに対しての石原知事と大村参事の答弁は, まったく新鮮味のない(これまでどこかで使った原稿の棒読みとしか思えない)ものでした。
 知事の定例会見は金曜日の15時から開かれます。 http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/index.htm から見ることができます。日付の一覧がありますから, そこから目的の日付をクリックしてください。ここでも,Media Player が必 要です。ちなみに,3月5日の会見では,14〜15分のところで, 「新大学」に関する記者の質問が出て,知事が答えています。

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XX-12   岩波の「科学」4月号に都立大の記事が出ているようですが,どんな 記事があるんですか? 次へ

2004年3月25日発売予定の『科学』という岩波の有名な雑誌は大学はどうなる のか?という特集を組んでいます(Vol.74 No.4, 定価1700円(本体価格1619 円))。 目次の一部を紹介しましょう。 山下正廣先生の「都立4大学の『廃止』をめぐる危機」,西澤潤一学長予定者に よる「公立大学の改革について」(D-7), 東京都立大学化学専攻院生会・生物科学専攻院生会・人文科学研究科院生会によ る「都立大生から見た都立大『改革』」 が直接的に都立大学問題と関わっていますが, その他にも文部科学大臣に対しての要請書を出した鬼界彰夫さんによる「大学の 理念,機能,および運営」も載っています。

巻頭言 大学評価と国の大学政策 石井柴郎
【国立大学の法人化】
どこから来たのか,どこへ行くのか西村清彦
大学の理念,機能,および運営鬼界彰夫
国立大学法人化への過程南谷崇
九州大学における全教官任期制導入の経過と問題点矢原徹一
大学共同利用機関の法人化堀田凱樹
天と地と人の間で(第57回) 効率化係数池内了
【公立大学の改革】
公立大学の改革西澤潤一
石原都政のファッショ的手法による都立4大学の「廃止」をめぐる危機山下正廣
都立大生から見た都立大「改革」東京都立大学化学専攻院生会・生物科学専攻院生会・人文科学研究科院生会
大阪市立大学の試み―「創造都市研究科」と「都市問題研究」小長谷一之
【私立大学の戦略】
早稲田大学白井克彦
慶応大学安西祐一郎
立命館大学における大学改革の理念と戦略長田豊臣
【大学評価はどうあるべきか】
大学評価・学位授与機構による評価荒船次郎
大学評価・学位授与機構による大学評価を検討する林哲介
【インタヴュー】
研究評価の方法について小柴昌俊
大学から学問がなくなる?ー「評価」ではなく「批判」を奥野良之助
【研究費のこれから】
21世紀COEプログラムム知の世紀江崎玲於奈
21世紀COEプログラムの現在小松親次郎
21世紀COEプログラムの意義と問題点尾池和夫
大学法人化とCOE計画ム日本の第2期大学改革丸山茂徳
COEプログラムを通した大学改革への挑戦 帯広畜産大学五十嵐郁男
玉川大学と21世紀COEム全人的人間科学プログラム塚田稔
科学研究費補助金の位置づけと将来岡本 薫
全米科学財団NSFにおける科学研究評価内藤 豊
【座談会】
新しい研究システムの構築を目指して―人社プロジェクトの試み 青島矢一・石井紫郎・沖 大幹・桑子敏雄・小長谷有紀・司会:城山英明
【科研費】
科学研究費補助金の位置づけと将来岡本薫
NFSと比べて内藤豊
【座談会】人社プロジェクトについて
など。
より詳しい情報は,http://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo200404.html (岩波書店の『科学』のページ)をご参照下さい。

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XX-13   「現代思想」4月号が「教育の危機」を特集して いるようですが,どんな記事が載っていますか? 次へ

この特集では,教育の危機というテーマをより広い視野から深く問題を取りあげ ている。例えば「教育基本法改悪問題」,「心のノート問題」,「大学改革」, 「都立高校改悪問題」,「日の丸・君が代問題」など。文字通り現在の日本では, 教育を「商品化」し行政の思うままにコントロールしようとする動きが活発です。 それは,教育のあらゆる場面,階層に及んでいます。以下には,今回の特集に 関連した記事だけを紹介します。

討議 教育と社会:起立訓練権力の質的転換 大内裕和,酒井隆史
教育基本法 教育基本法改悪と「戦争をする国」 小森陽一
「国民」教育と犠牲のポリティクス 高橋哲哉
教育は誰のものか:教育基本法「改正」問題のアリーナ 大内裕和
法と教育 期待される人間像の<裂目>:教育基本法「改正」問題によせて 児美川孝一郎
もう1つの教育基本法:教師たちの戦後責任とナショナリズム 小国喜弘
大学改革 大学の混乱と自己破壊:平成15年度「文部科学白書」を読む 岩崎 稔
「運動初心者」たちのたたかい:「今どきの学生たち」とともに 長谷川宏
授業 生と死の教育 大谷いづみ
「楽しい」授業の隘路:社会参加と参加型学習 鈴木隆弘
学校 労働と教育 佐々木 賢
「日の丸・君が代」の強固言う実施:その後の学校は? 伴 はるみ
教師とは誰か 無知な教師 K.ロス(松葉祥一,山尾智美訳)
教育改革の限界,教育改革の幻想 F.プポー,S.ガルシア(櫻本陽一訳)
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XX-14   2004年5月20日に発売されたブックレット『都立大 学はどうなる』は,どんな内容なのですか?

まず概要から。
書名: 『都立大学はどうなる』
編者: 東京都立大学・短期大学教職員組合/新首都圏ネットワーク
出版社: 発行・花伝社/発売・共栄書房
判型: A5判ブックレット 86頁
定価: 840円(税込)
刊行日: 2004年5月20日

キャッチフレーズ
大学解体の驚くべき実態
大学との協議を拒否する強権的手法
「首都大学東京」とは?
これからの大学はどうなる

以下がこのブックレットの目次です。なお, 画像ファイル(jpg) も公開されています(首都圏ネット)。
はじめに ―都立の大学でいま何が起こっているのか?― 4
第1部 都立の大学はどうなるか?  
都立の大学15問15答 6
I 激動の八カ月 15
 1 突如うちだされた「新大学構想」 15
 2 予兆―八月一日への過程― 22
 3 「首都大学東京」とはいかなる「大学」か 27
II 石原流首都改造計画と大学 34
 1 「行政改革」から「産業力強化」へ 34
 2 石原型ニュー・パブリック・マネジメントと大学統廃合 41
 3 突出した東京都の教育「改革」―都立高校再編から「君が代」強要まで― 45
III 都立の大学における改革の展望 50
 1 大学解体にノー! 50
 2 都民、市民のための大学改革へ 55
第2部 これからの日本の大学はどうなるか?  
 1 「大学改革」のうねり 62
 2 公立大学改革と私立大学のゆくえ 69
 3 大学と社会、公共性 75
資料1 都立大学総長声明(二〇〇三・一〇・七) 78
資料2 大学管理本部見解(二〇〇四・三・九) 82
都立の四大学統廃合の経過(一九九九〜二〇〇五)  

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